プロが教える痛風のお話。

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皆さんこんにちは!

「和」「感動」「喜び」をご提供するクリニック

甘木大川整形外科です!

 

今回は院長の大川がお届け致します!

 

「何日前から、

なんか膝に違和感があったけど、

今日になったら、

急に痛みが酷くなって!

しかも腫れて熱っぽいんです💦

ぶつけたり捻ったりはしてません!」

 

これは私の外来でよく聞く

患者様の生の声です。

みなさん、

そんな痛み出た事ありませんか?

 

実は、それは痛風の発作かもしれません!

 

痛風と聞くと

足の親指が腫れて

痛くなるものと考えがちですが、

 

他にも

膝関節や足関節、

アキレス腱、

肘関節など

全身に痛みを出します。

 

 

原因となるのが

尿酸です。

 

血液中に増えすぎてあふれ出た尿酸は、

関節の軟骨や

関節を守る滑膜にくっついて

結晶となり、

どんどん溜まっていってしまいます。

 

溜まりすぎた尿酸がはがれると

白血球がこれを異物と認識し、

攻撃し始めます。

 

この時、

白血球が出す炎症物質が

痛みや腫れを引き起こすのです。

 

初期治療は

消炎鎮痛剤を内服し

痛み、腫れがおちついた後、

尿酸を下げる薬を内服して

再発予防をする必要があります。

 

 

痛風は、

関節に炎症を起こすだけではなく、

尿酸の結晶が、

腎臓に溜まる腎障害を引き起こし

最悪、腎不全となり

透析をしなくてはならなくなってしまう場合もあるのです。

怖いですよね。

 

予防をご紹介しましょう。

①「食べ過ぎを防ぐ」

これが非常に大切です。

 

食べ過ぎと言っても、

食べ物を何でも減らすという事ではありません。

尿酸値が高くなる原因の1つは

食品に含まれるプリン体の取り過ぎです。

プリン体を多く含む

動物の内臓や

魚の干物は食べ過ぎてはいけません。

 

プリン体は体内でも作られ,

肝臓で尿酸に変わり

尿として排泄されます。

 

肥満になると

尿酸を作りやすく

排泄しにくい状態になりますので,

食べ過ぎをやめて

適正な体重に戻すことが,

プリン体の摂取制限よりも

実は大切だと最近では考えられています。

 

尿量が増えれば

尿と一緒に

多くの尿酸を排泄できますので,

水は1日2リットル以上飲むことが推奨されます

 

 

②お酒を控える

ビールは

プリン体が多いから

それ以外なら大丈夫などと考えていませんか?

 

アルコール自体に

尿酸値を上げる働きがあります。

 

ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は

プリン体をほとんど含みませんが,

アルコール度数が高く

太りやすい飲み物ですので適量に留めるべきです。

 

③運動をする

 

無酸素運動ではなく有酸素運動をする事です。

筋トレなど激しい運動(無酸素運動)は勧められません。

新陳代謝が活発となり,

尿酸値が急上昇するからです。

ウオーキングなどの軽い運動(有酸素運動)を定期的に行いましょう。

 

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