私がこの朝倉の地に開業させて頂いて、数年が過ぎました。有り難い事に毎日沢山の患者様にご来院頂き、診察に際しては「優しい先生」「話をよく聞いてくれる先生」と言って頂きます。 そのお言葉を聞くと恐縮する気持ちと共に、「このお気持ちに報いるような診察をしよう」という気持ちになります。

私が医師を志したきっかけは、祖母の突然の死にありました。おばあちゃん子であった私は、夏休みや冬休みに遊びに行っては、毎日毎日おばあちゃんに付いて畑に行って、夜は腰を痛がるおばあちゃんに湿布を貼ってあげるのが日課でした。 「孝、お前は良い子だね、ありがとうね」と言われるのが本当に嬉しくて、もっともっとおばあちゃん孝行がしたいと思っていました。

しかし、そんな大好きなおばあちゃんが、私が中学に入ると同時に突然亡くなりました。
私は茫然自失になり、何ヶ月もの間、そのショックから抜け出せませんでした。
「もっと喜ぶ事をしてあげれば良かった」そんな想いがただただわき上がってくるばかりでした。

そんな私を見て、医師である父が「それならお前も医者になったらどうだ。人の為に尽くす事ができる素晴らしい仕事だぞ」と言いました。その言葉は当時の私に、とてつもなく響きました。
実はその当時、私は父と自宅でほとんど会った事がありませんでした。なぜなら父はガン患者様の為に人生の全てを捧げてきた医師だったからです。家族よりも患者様優先。家にいないのは当たり前の事でした。
医師とはそういうものだ　と物心ついた時から医師という仕事を漠然と理解していた私でしたが、この時の父の言葉で、「人のために尽くす人生を送りたい。特にご高齢の方に寄り添って、役に立つ事ができたら、どんなに素晴らしいだろう」という想いが生まれました。

その後、努力の甲斐あって、医師になる事ができ、今ではその時の目標通りにご高齢の方に対して毎日診療を行う事ができております。

私の診療理念は「和･感動･喜び」です。患者様が「ここに来てよかった、こんなことまでしてもらった事は無かった」と感動して喜んで帰って下さる事、また、患者様、従業員共に、人と人との和を大切にする。これを実現する事を組織の目的にしています。

「先生が優しくて安心した」「頭から否定されずに嬉しかった」「治療を諦めていたけど前向きに取り組もうという気持ちになれた」と言って下さるお気持ちに報いるべく、これからも日々、「患者様に喜んでいただく診療」を続けて参りたいと思います。

患者様が「ここに来てよかった、こんなことまでしてもらった事は無かった」と感動して喜んで帰って下さる事、 また、患者様、従業員共に、人と人との和を大切にする。これを実現する事を組織の目的にしています。

「先生が優しくて安心した」「頭から否定されずに嬉しかった」「治療を諦めていたけど前向きに取り組もうという気持ちになれた」と言って下さるお気持ちに報いるべく、 これからも日々、「患者様に喜んでいただく診療」を続けて参りたいと思います。